今夜、
ネオンを
見に行こう。
東京の夜には、記憶の底には、ネオンが輝いている。
ネオンとは、細長いガラスの管にガスを封入し、そこに電流を流すことによって発光する、そのような照明機材です。従来、享楽や猥雑、夢や欲望の象徴としての役割を担ってきたネオンは、社会や文化の変化とともに消えていこうとしています。2019年から2021年にかけて、私達は東京周辺の街を歩き、ネオンのある風景を撮影してきました。そして、ネオンに関わる仕事をする人たちに、話を聞いて回りました。この本には、こうしたネオンの風景写真と、ネオンに関わる人たちのインタビューが、計608ページに渡って収められています。日が落ちて周囲が暗くなったら、本書のページをめくり、1つのページの上で、いくらかの時間を過ごしてみてください。そして、ネオンを探しに出かけてみてください。きっと、記憶の底で輝くネオンに出会うことができるはずです。それはあなただけのネオン。世界で1つしかないネオンの輝きなのです。
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