歴史の奔流に抗うには人ひとりの命はあまりに儚い。それが国王であれ、詩人であれ、在日の留学生であれ。
李朝最後の王高宗は、父の権力欲に脅かされ、閔妃を日本人に斬殺され、息子をロシア語通訳に毒殺されかかりながらも強かな抵抗を続けた。激動の朝鮮近代史に語り手の中村の80年代と90年代、二度のソウル滞在が撚りあわされてゆく。ソウルでのガイドを務めてくれた在日の女子留学生。彼女とともにその足跡を辿った日本統治下の作家や詩人たち。そして、19歳だった中村を温かく迎えてくれた北の生まれの思想家。一人一人の儚い生の連なりが、朝鮮史、日韓史を織りなしてゆく。過去を掘り下げることによって未来を見晴るかす視野をひらく刺激に満ちた歴史長篇
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