栃木県宇都宮市
中戸祭1丁目5−4

かずをはぐくむ

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「生まれたばかりの息子を初めて腕に抱いたとき、いつか彼が数をかぞえたり計算をしたりする日が来るとは、まだとても信じられなかった。言葉もない、概念もないのだ」(本書より)。しかし、やがて、子どもの心の中には、数が“生まれ”、おとなと共に“育み”あうようになる。3歳と0歳のきょうだいが、8歳と5歳になるまでの驚きに満ちた日々。独立研究者、森田真生があたたかく見守り、やわらかに綴る。子どもに「教える」のではなく、「学びあう」。そんな関係の中で、日常に潜む不思議が、次々と発見されていく。「数のない世界から、数にいろどられた世界へ――だれもが一度は通ったことがあるはずの道だ。この道をふたたび歩んでいく新鮮な喜びを、本書を通して少しでも感じてもらえたらありがたい」。数の旅路に寄りそう、画家、西淑による挿絵もふんだんに掲載。福音館書店の月刊雑誌「母の友」で、2020年から2025年まで掲載された連載が待望の単行本化。

¥1,980 (税込)